『遠・距・離・恋・愛』
初めて、ミキと入る寝室。



部屋の中はダブルベッド一つだけ。



ミキをイメージして真っ白なベッドカバーにした。


所々に火を点けたキャンドルを置き、部屋を優しいイメージにした。



窓からは東京の夜景が見える。



鈍感なミキでも部屋を見てどんな意味か察知した。
だんだんと顔が赤くなるのを感じる。




「実は、ミキ両親には今日のデートの許可は貰ってたんだ。もちろん、普通のデートにするつもりだった。でもミキのお母さんから泊まりでも良いって言われて……。その言葉に甘えた。」




「男ってさ、結局考えることはヤラシイ事ばかりだよ。 それが好きな恋人なら尚更だ……。

俺、ミキとの初めての夜は今日が良いって…思って………」




言ってるうちに恥ずかしさが込み上がってくる。




ミキも恥ずかしさのあまり、言葉ではなく、




健吾の唇に軽く口づけをしていた。
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