VS草食系男子
次の日。

気づけば入学式は終わっていた。



HRが終わって、
あたしはおばちゃんに呼ばれた。

なんだなんだ、
ちょっと茶髪にしたのがバレタのか?

退学とか、やめてよね。



「…なんですか?」


「アナタ、本当にあんな理由でこの学校入ったの?」



なんだそんなコトか。
チクショウ、脅かすなよ。



おばちゃんはやっぱり
偉そう、化粧濃い、ろれつ悪いで
腹がたったけど、


今度は胸をはって
この高校を選んだ理由を言えた。



「あたしの大好きなシマウマ先輩が、ここの高校なんで!」



おばちゃんはポカンと口をあけて
まじまじとあたしの顔を見てた。



「…誰?」
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