VS草食系男子
ついに、体育祭が始まった。




最初からサヤカは召集されて
本部にいなかったので
あたしは一人で、
早速始まった二年生の障害物競走の
点数をつけていた。





すると、
隣の席に斎藤綾香がやって来て腰かけ

あの罪な笑顔で





「手伝うよ!」





と言った。





「すみません。」





ちくしょう。


恋敵かもしれないのに
あたしはその笑顔を見て彼女のことを
いい先輩だと思ってしまった。
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