俺様王子のヒ・ミ・ツ

今にもあふれてきそうな涙を
必死に止めて、


幸人の前に行く・・・





でも、いざ幸人を前に大粒の
涙が出てきて何も言えなかった。





「あずさ、泣かないで・・

 あずさにまで泣かれると俺、
 イギリスに笑って行けなくなっちゃうから・・」




優しくあたしに近づいて幸人はそう言った・・・






『だったら、行かないで・・
 ずっとあたしのそばにいて・・・』




そう言いたかった・・・・





でも、今の幸人にそんなことは
言えなくて・・・




あたしはただただ、

出続ける涙を必死に止めようとした。







でも、涙は止まらない・・・・







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