俺様王子のヒ・ミ・ツ
ほんとにやるの・・・・
もし、負けたらどうするのよ・・・
オーダー発表が終わった後、
あたしはすぐさま幸人のところに行った。
「何で、あんな賭に乗ったのよ!!
あんた達自分勝手過ぎるでしょ。
あんたはあたしを勝手に選んで同じ部屋に
して、今度は何よ。明君が勝ったら
あたしと明君が一緒の部屋なんて。
少しはあたしの気持ち考えてくれたって
いいじゃないの!!」
そう言ったあたしの目には
うっすらと涙が出ていた。
「ごめん。」
そう言った彼はあたしを抱きしめた。
あたしはそれを泣きながら離してよ。って
訴えた。
でも、幸人がさらにもっと強く抱きしめた。
「本当にごめん。
でも、絶対勝つから・・
俺を信じて。
そんでまた、あの部屋のピアノ、一緒に
弾こう。」
もう、あたしは泣きながらうなずいていた。
「絶対勝ってよ。
あたしと一緒にピアノ弾いてよ。」