ヤンキーは元シンデレラ。
俺はついふと
目を開けてしまって―…
丁度目線が薪と絡んだ
「な――っ」
薪は一気に林檎みたいに赤くなった
「寝込み襲ってんぢゃねぇよ?」
「うっさい」
薪は腕で自分の顔を隠した
そのときの"薪"は可愛くて
"いつもの"薪じゃなくて
"女"として可愛かった。
「俺が好きなんだ?」
静まり返る教室は
静かで、 かすかに暗くて
俺と薪だけの時間みたいに
「あぁ!!好きだよ!!悪いかよ!?」
逆ギレかよ?