ヤンキーは元シンデレラ。

女の子




姉貴のおかげで大分時間を潰せたよ・・・。

気づけばもう

午前8時2分

そろそろ来るよね…




あたしは鞄を背に玄関を出た。


「遅いやん?」


え――?!


門の外にはバイクに跨った青夢の姿。

ニヤニヤ笑いながらこっちを向いてる



「青…夢……」


「おはよう」


青夢があたしに飛びっきりの笑顔で手を振った


「おはよう」


あたしも笑顔で手を振った




「乗んなよ?」


「うんっ」



あたしはそーっと静かに青夢の後ろに座った


「もうちょっとくっつけよ」


えええぇぇええ――!!



む、無理だよぉ


「む、無理―…」


「今日はやけに大人しいやん」


え?

そうかな?


「え―…?」

「"女の子"っぽい」

と青夢は笑いながら言う

「女の子だもん!!!」


「いや、喋り方が」


喋り方――…





ああぁあぁあああ―――ッ!!!


あたしヤンキーだったんだ!!
忘れてた(汗)


どうしよう―…

嫌われちゃったかな―…



「まぁ、どっちかというと"女の子"ってゆうの出してくれてたほうが俺は嬉しいんやけどね??」


といって微笑んだ


"女の子"かぁ――


"女の子"って何だろ…?


あたしは昔から地味で暗くてブスで――………。



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