ヤンキーは元シンデレラ。



「あぁ。入れようと思うんだけど―…。」

「どんな子?!見た目による―♪」


おいおいおい。


地味でブスで暗いあたしは―…。



すると部屋から瀧が出てきてあたしを部屋の中へ入れた。




ええぇえぇーっ





そこの部屋には10人―…20人ものヤンキーがたまってた。


煙草の吸い殻とかお菓子とか酒の缶が部屋中に落ちてあった(いや、置いてあった?)



薄暗い部屋のなかで瀧がみんなにあたしの紹介をした。


「秋野川夕美。」



あたしは無言でみんなの話を聞いていた。


「おっ!さすが瀧さんの認めた女―♪」

『瀧さん』?!

このヤンキー達ほぼ同級生なのに何人かの人が『瀧さん』と呼んでいた。


あぁ―…。
ヤンキーは怖いわ。



「夕美ちゃん♪俺、青夢ってゆーの。関西不良です♪関西弁最高!」


へ、変な人―…。


「こいつは俺のダチ。変な奴だけど仲良くしてやって。」


瀧が言うとあたしは逆らえるわけないぢゃん。


「あたしわぁ…」



明らかにレディースらしき人―…。

金髪の巻き巻きヘアーの美人。

「薪っつうの。よろしくしてやって。俺のダチ。」




薪(マキ)―…
髪と名前がすんごい似合ってるよ、うん。





「んで薪と青夢以外はただの連れだから―…。俺の手下みたいな感じ♪」


て、、、手下(汗)






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