ヤンキーは元シンデレラ。

チーム




「今日から夕美も俺らの族―…んで仲間だから。」


と瀧。



「あ、あの。族ってどんなことすんの―…?」


あたしは出来るだけヤンキーの口調に変えた。



ここで元いぢめられっ子なんてばれたらボコボコにされる―…。




するとあたしの問いに薪さんが答えてくれた

「族っていうのわぁ主にみんなでたまって遊んだりぃ、他校のチーム潰したり―…」



た、他校のチームを潰す
とか―…。


怖すぎる―…!!



可愛い顔でそんなこと言わないでよぉ―…。


「まぁようするにぃ―」

「ただの仲間やで。」
っと関西弁不良―…。



「あぁ―…ね。」


あたしは小さく頷いた。


「他に何か訊くことある?」

「い、いえ。」



言うにも言えない。

とにかく怖すぎる―…。


「あ、言うの忘れてた。」


え―?


「この族にはランクってのがあんねん。」


ランク―?


「この族の頭が瀧なんやで!ありえへんやろ」


あ、、、ありえへん。(おい)


「んで瀧の指示は全部従うこと―♪」


は?

それじゃ―…


またパシられ―…



「あ、夕美ちゃんは瀧の下で特別な存在だから、瀧以外の指示は訊かなくていいよ」


あたしはほっとため息をついた。



よ、よかった―…
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