三度鳴くまでに…



「あなたにこれをあげるわ。」


サナの小さな手に握られていたのは、黒猫のネックレスだった。


「これ、を……?」


彼女は不思議そうな顔をしながらそれを受け取る。


「それは、あなたに幸をもたらすわ。

ただ、」


「ただ…?」


彼女はサナの止まった言葉を復唱していた。






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