三度鳴くまでに…



朝になり、いつも通りの陰欝な気持ちを胸に彼女は登校した。


胸元では、黒猫の目が不気味な金色に光っている。


彼女はいつも通り下駄箱を開けて、驚愕した。


……シューズがちゃんとある。


いつもならどこかに隠されているはずのシューズがちゃんとある。


裏表と見ても何もない。


細工すら何もされていない。


この状況に少し怯えつつ、教室に向かっていった。






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