三度鳴くまでに…



「はぁ…」


彼女は道に映る自分の影を見ながら思った。


───私は何の為に生きているの?


彼女にとって現実は苦しいものでしかなかった。


彼女の逃げる場所は自分のなかにいる強い自分の元だった。


『空想』


それこそ苦しみのない世界なのだから。






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