三度鳴くまでに…



少女は口元にだけ笑みを浮かべ、


「このお店に興味があるの?」


と問う。


「えっ…」


と彼女が小さく零す。


「とりあえず入ってよ。」


少女は今度はちゃんと笑み、彼女の背中を押して店に誘導していった。


彼女はとりあえず従うことにした。


──まだ家には帰りたくなかったからだ。






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