三度鳴くまでに…



店のなかは少し薄暗く、真ん中に丸机が1つと椅子が2脚。


まわりには棚があり、奥からは少女が淹れているのか紅茶の香りがした。


少女はお盆にティーカップを2つとクッキーを乗せてやってくる。


「ご自由にどうぞ。」


少女は歩くたびに鳴る鈴のような声で言った。


「ありがとう。」


彼女は椅子に腰掛け、紅茶をもらう。


向かいには少女が座った。





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