シンシア ( l )
四月二日 日曜日 十二時五十分
仕事時間や休み関係や人間関係等が、気に入らず仕事を辞め失業中の身の健だった。

回りには、求人情報誌、パソコン、マウス、辞書なとが整理!?されて置いてあり、十八インチのテレビもあった。
「フ〜、ここ迄にしておこ〜とっ」
テレビのボリュームを上げる。 本を読んでいたのだ。

そして、くつろいで座椅子にもたれ掛かっている時だった。
「んっ、お〜、自衛隊の鼓笛隊か。 花見の時期か〜いいね〜シャバは、活気があって〜・・・・・・キ〜ン、ん〜また耳鳴りか〜・・・・・・!?」
このところ度々起こり、気に成っていたのだ。
回りの雑音が少しずつ消されていく、そして全ての音が消えた。

「うっ」
心臓に行きなり槍が刺さったような痛みが。 手、腕、体、足、全機能が動かなく成った。
「あ〜・・・た・す・け・て・・・・・・」
ガチャンと強制的に両目が閉ざされる。
「ふふふ〜、うるさいんだよ。 蘇らせて貰ったぜ」
体は、蒼白く成り、凹凸を繰り返し、赤緑の瞳孔に成った。 目の回りが、濃紫でただれていた。

悪魔マスターカードが何処からともなく出て来て舞いパソコンに侵入した。
・・・ピコ・・・。
手や腕が千手観音に見えるように高速でキーが叩かれる。 〈実行〉 インターネット!?により、暗黒界が開通された。

「ゴーアーキーオーアー・・・・・・」
「我は、食人鬼ラミアの末裔、新時代を造る。 "魅力で獲物を捕える」
「いわゆるサラブレット、魅惑のカリスマ、悪魔王」
「通称シンシア チャーミン ラミア。 全てを喰らう」
左掌を力いっぱい握り締める。
母子の会話だった。
両目が上下に逆動し、首を振り画像を変えていく。 元に戻る。 現実の世界へ。
「うっ、お〜おっ。 俺、寝たっ。 疲れているのかな〜。 それとも季節的なもの!? もしかして三年寝太郎!?」
目をパチクリさせる。

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