大好きな人ができたときに読むお話
女は面倒くさい。だが、体だけじゃなかった。俺がひっかかった女は、美紀。いい女だった。みんながいいと言うような最高の女。美紀は、俺の前で最高の女を魅せた。

「智哉今日ヒマ?」

バイトが終わったあとに美紀は初めて男に話しかけた。それはなぜか俺だった。

「あー今からバスケの練習なんだ。悪いな」

俺は女が嫌いだから、もちろん断った。夜中の2時だった。

「バスケやってるの?じゃあ私も練習についていくわ」

まさかこんな答えが返ってくるとは思わなかった。ついてくるだって。おもしろい女だと思った。

「はは。勝手にしろ」

「やったー」

美紀は俺と手を繋いだ。俺はもちろん、ドキドキした。女なんかにドキドキした。
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