お兄ちゃんの気持ち
私はただ、ずっとこうしていたいだけなんです。


「さあ、行くよ?」


今度は声をあげることなく私を受け止めてくれたおにいちゃん。


いつまでも、大好きなおにいちゃんでいてね。


たまにはこうして優しく抱き締めてください。


顔をあげると、すぐそばに優しい笑顔のおにいちゃんがいます。


この瞬間がすごく好きです。


「甘えん坊だなあ」


小さな声で呟いたけど、私にはちゃんと聞こえました。


朝からお母さんに怒られちゃったけど、今日もいい気分で学校へ行けそうです。


「おにいちゃん、ありがと!」


おにいちゃん、大好き!



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