太陽の手




適当に誤魔化して自分の席につくと、前の席の雪奈が振り向いた。



「何で戻ってきたのー?」



「屋上で生徒会長と話してて…ばらされちゃったら困るから戻ってきちゃった!」



本当は、ばらされないんだけど…苦笑いをするあたしに首を傾げる雪奈は、また姿勢を整えて前を向いた。



ふぅ…後で雪奈にはちゃんと話そう。



あたし、生徒会長なんて初めて見たんだから雪奈も見た事ないよね?



数分つまらない授業を受けて、やっと終了のチャイムが鳴るとHRを終わらしてそそくさと教室を出る。



「ちょっと待って!」




< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

もっと好きになる
玲那/著

総文字数/15,824

恋愛(その他)30ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop