太陽の手




ごくたまに行うここの学校の集会には、いつも生徒会長と言う人物が現れない。



イベントがあっても、レクリエーションがあっても。



もしこんな乱暴者の生徒会長ならサボるのも理解できるけど…



って事は本当にここの生徒会長さん?!



口をポカンと開けて放心状態になるあたし。



だってそんなのって…ありですか?



しかもあたし、今ここで授業サボってるんだから、会長にばれたらヤバいんじゃ…



「え、あのっ、とりあえずすいません…」



ペコッと頭を下げると、会長は驚いていた。



今のうちに罪を軽くしとかないとね…



その時だった。



「はぁ?お前もしかして俺が先生にばらそうとか思ってんの?」



「……はい」



同級生なのに何故か敬語を使ってしまう。



するとハハッと大笑いするかのように大きな声を上げた。



「なんで笑うの?」



人が真面目に謝ってるのに。



「俺自体がサボってんだから言ったら罪かぶるだろ?」




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