運命の繋がり


「恋、愛。お前たちには幼い頃から決まっている許嫁がいるんだ…。」


「「えっ!?」」



もうすぐ中等部卒業って時期にお父様に言われた一言。


「どういう意味…?」


「そのままの意味よ。
恋と愛の婚約は二人が幼い頃から決まっていたのよ」


ニコニコしながら話すお母様。


「じゃぁ、愛もれーちゃんももう結婚する人決まってるんだぁ♪」


「そぉよ愛♪高等部卒業したら愛達はウェディングドレスを着るのよ。きっと可愛いでしょうねぇ♪」


「愛もれーちゃんも後3年でウェディングドレス着れるんだねぇ♪れーちゃん綺麗だろうなぁvV」



ねぇ…


何で愛は笑えるの?


私達、知らない人と結婚するんだよ?


そんなの、絶対いや!!



「私は婚約なんていや!!」

「れーちゃん?」


「知らない人と結婚なんていやだからね!!」


「恋、もう前から決まっていた事なの。お願い分かって」


「納得できないのは分かるが…もう決まった事だ。もうどうする事も出来ない」


「それに、この縁談はこちら側にはいい話しなの。男の子もカッコいいしねぇ~♪」


何それ!?


結局は家の為!?


私は結婚するなら好きな人としたい…。



長年、女子校に通っていた私は恋と言うものを知らなかった。

 
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