世界の果てで、恋の続きを。【先生×生徒】
プロローグ1
まるで暗闇の中、上も下さえも分からず、けれど足元は何かで塗り固められたかのように重くて痛くて、歩き出すこともしゃがみこむことだって、できない。
生きていたくなんて、なかったのに。
そんなあたしをなんとか留まらせたのは、ねぇ。覚えてないと思うけど、きみなんだよ。
あの時まだまだ、今よりももっともっと子どもだったきみが、無邪気にこんなあたしをきれいだというから、縋っちゃいけないのに、縋ってしまったの。
そう、だからある意味。
今きみはあたしを壊す義務があるのかもしれない。
ここまで生き残ってしまったあたしに、引導を引き渡す、役目が。