世界の果てで、恋の続きを。【先生×生徒】

その優しくて面倒くさい感情に、でも何だかんだ言って付き合うのは、朋久先輩の隣は、あたしにはちょうどいい距離感があって気持ちが良いからだ。

朋久先輩は、あたしのすべてといって良いほどの始まりの瞬間を知っている、唯一だから。





「なぁとーこ。おまえ、まだ忘れられそうにはないのか」

だいぶお酒も進んできた頃、何気なくを装って、朋久先輩はそういった。

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