世界の果てで、恋の続きを。【先生×生徒】
「――先生。ごめんね。怪我させて。あの時俺、先生があんなふうに言われるのが耐えられなくて、頭に血が上ってた。
帰ってきてからも、朋兄には散々叱られたんだけど」
「あたしのことを、思ってくれたんでしょ?」
「――俺、あの合成写真誰が作ったか、知ってるんです。だから余計、頭が混乱して、腹ただしくて。なんであいつがって」
「……誰なのか、聞いてもいいのかな」
片瀬くんはしばらくためらったあと、小さな声で柳です。と呟いた。
なんだ。そっか。
あたしはすとんと納得した。
彼女は、確かに片瀬くんのことを想っていたことをあたしは知っていた。