ツンデレプリンス


会議が終わると、さっさと一条は椅子から立ち上がり視聴覚室から出ていってしまった。


私も急いでついていく。


本当の目的をまだ果たしていない。


ちゃんと聞かないと気がすまない。


「ちょっと!」


小走りでやっとこさ彼に追い付く。


私が大きな声で引き止めても、お決まりのノーリアクション。


彼は普通に前を向いて歩いている。


速すぎる。


競歩の選手になったらどうだろうか。


そんな考えはすぐに捨てて、本題に移る。




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