ツンデレプリンス


「ふぁい!」


思わず変な声で返事をしてしまった。


勿論みんなクスクス笑っている。


黒板の前にいる私の名前を呼んだ委員長も苦笑い。


ちょっと……というかすごく恥ずかしい。


「藤堂さんは、勿論賛成だよね?」


「え……は、はい……」


有無を言わさない委員長の微笑みに、私は負けた。


なんのことだか聞きもせずに賛成してしまったのだ。


「はい!というわけで、文化祭実行委員は一条くんと藤堂さんに決定いたしましたー!皆さん拍手!」


パラパラとおきる拍手。


「……は?私が文化祭実行委員?」




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