ツンデレプリンス
文武両道で、カッコよくて、両性から支持されてて……。
その中の一つでもいいから私に分け与えてほしいくらいだ!
憎いぜ一条元晴……。
なんて考えていると、声がした。
「夏生、何してんのよ……」
「あ、ごめん一条元晴について考察してた」
「最近プリンスに振り回されっぱなしね、アンタ」
「本当最悪……かくかくしかじかで……」
私は結衣にことのあらましを説明した。
というか、昨日と同じ展開……。
デジャブというやつか……違うか。
「あら、また大変だったのね。でも、いいんじゃない?全部やってくれるなら」