ツンデレプリンス
稜弥は、私と違ってスポーツがすごくできる。
だから、スポーツ推薦で私とは違う学校に行ってる。
「あ、そういえば稜弥の学校は文化祭ないの?」
「隔年だから。今年はねえよ」
「あ、そうなんだ」
「つーかなんで急に文化祭?」
「それがさぁ…………」
私は、結衣に話したように、稜弥にも昨日と今日の出来事を話した。
「……よく分からねぇんだけど」
「話してる本人もよくわからないんだから、君が分からないのも頷けるよ」
「その一条元晴ってやつとはなんにもないのか?」
「なんにもって?」
「……いや、なんでもない」