ツンデレプリンス


そんな私を無視して一条は話し始める。


「文化祭でのクラスの、まぁ……出し物的なものを何にするか決める。意見があるやつは言え」


なんて上から目線なのだろう。


何人か言いたそうな人がいるが、言いにくそうにしている。


「はい!私は、男女逆転喫茶がいいです!」


仕方ないので私が意見を出す。


前々からやってみたかったのだ。


男女逆転喫茶。


その名の通り男子が女装して、女子は男装するというものだ。


「どう?よくない?」


「却下」


「即答……」


ちょっと傷つくんですけど。




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