ツンデレプリンス


「そもそも、男女逆転というのがナンセンスよ。女子はともかく、男子がメイドになったって嬉しくも何ともないわ」


「それはどうでしょうか?」


「は?」


私には最終兵器がある。


「ここにいる一条元晴が、女装するとしたら!どうですか!確かに背は高いですが、ちゃんと女装すれば女子に見えることうけあいです!!」


「…………」


しばらく黙り込む一同。


一条をジッと見ている。


一条は私に後ろから殺気を浴びせている。



「貴女の意見に賛成するわ」


「私も!」


「オレも!」




< 35 / 58 >

この作品をシェア

pagetop