ツンデレプリンス


「あ、いや、このテレビいいなぁって!」


「それブラウン管だけど……」


「あ……」


追い込まれる……。


「お前、思ったより変な奴だな……」


呆れた顔で私を見ながら、紅茶を小さいテーブルに置いていく一条。


私は目をあわせないようにまた部屋を見回す。


あ、パソコン……。


パソコンも部屋にあるわ。


さすがにパソコンのデータは見れないよね。


しかし、チャンスがあればデータを……。


あわよくばインターネットの閲覧履歴を……。


それでエロのエの字もないとしたら……。




< 44 / 58 >

この作品をシェア

pagetop