Strawberry on the shortcakes
―――――――――え?
「すごかったよね?」
「いつの間にかにコートの中に入って来て」
「絆のこと、お姫さま抱っこして」
「保健室まで運んだんだよ?」
藤代先生が
私を
お姫さま抱っこぉぉぉぉぉぉ!
「ウソ!」
私が叫ぶと
「ウソじゃないよ?
藤代先生、すごく絆を心配してた」
やだ、なんで私ってば気を失ってたの?
ふっ藤代先生にお姫さま抱っこしてもらったのに
もったいな~いっっ
え?お姫さま抱っこ?
抱っこ?
抱っこって…………
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
私 絶対 重かった
やだやだやだやだやだやだやだ
藤代先生 重かったよね?
私のこと ブタって思ったよ、絶対
だって私 重いもん
どうしよ~~~~~~~
あと10キロ痩せてから抱っこして欲しかったぁ~
「山本さん、目が覚めた?」
ベッドの上 ガックシ凹む私に保健室の先生が近づいて
「気分は大丈夫?
吐き気とかない?」
「大丈夫です………」
「そう。じゃ帰れるわね?
山本さん、一人暮らしだもんね?
心配だから藤代先生が帰り送ってくれるって」
「え?」
「多分、もう少しで先生くるから待ってなさい」
保健室の先生はニッコリ笑って
「さ、あなた達も帰りなさい」って紗智たちに言った