Strawberry on the shortcakes
私の名前を聞いたとたんに
先生の大きな目からは涙が落ちた
―――――――――――えぇっ
な、なんでっっ
私、なにかした?
「…先生?」
私は先生に駆け寄り
「先生、大丈夫ですか?」
スカートのポケットからハンカチを出して渡した
「ごめん……………
ありがとう」
う~ん
わけが わからない
涙を拭いた先生が
「洗って返すから」
「あ、いいですよ…そんな…」
手をブンブン横に振り
思い出す
あれ?
もしかして チャイムすでに鳴った?
「だあっ!授業っっ」
私が叫ぶと
先生は一瞬きょとんとして
「………ふっ」
吹き出して笑った
わ、笑い事じゃないよ先生
暗い上に入学早々 授業に遅刻ってサイアクだよ
「じゃ、失礼します」
私が走り出そうとした時
あ、教室 どこだっけ?
「先生…………」
「ん?」
「1-Cの教室はどこですか?」
「え?まさか校内で迷子?」
カァァァァァァァァァ…
顔が熱くなりながら うなずくと
「あはは………」
先生は爆笑した