Strawberry on the shortcakes



修ちゃんが あんなこと


一つ屋根の下とか

独身教師とか

危ないとか…………


修ちゃんがそんなことを
先生に言わなかったら……



「全部、全部っ
修ちゃんのせいだから!
修ちゃんのせいで私………」



修ちゃんのせいで私
告る前にフラれたんだよ



修ちゃんが
そんなことを言わなかったら


先生のあんな言葉を
聞かずに済んだ………



―――――――でも


それは聞かずに済んだだけ



先生は ずっとずっと私のこと
子供だと思ってて
恋愛対象外、眼中になし



今、聞いても聞かなくても


あれが先生の本心


その事実は変えられないし
修ちゃんのせいでもない


でも、だけど


頬を伝う涙が
胸を潰す哀しみが



行き場のない感情が


修ちゃんを責めずにいられない



「……うっ……ひっく……
全部……修ちゃんが悪いんだよ」



修ちゃんは悪くない
先生も悪くない


思い通りに行かないことへの
ただの八つ当たり



「修ちゃんが…
みんな悪いんだから……」



唇をきつく結んで
ダイニングテーブルの上に
じっと視線を落としてた
修ちゃんが



「………ごめん」


小さく呟いてから

素早く私の元に駆け寄り



「ごめん、キッズ」


ぎゅうって
私を きつく抱きしめた



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