Strawberry on the shortcakes
私は先生が好きなだけなのに
「――――――うっ、う~~」
さっき、引っ込めた涙が
また込み上げて来て
「うわぁぁ――――――ん」
修ちゃんの背中にしがみついて
大きな声で泣いた
好きな気持ちが
先生の迷惑になるなんて
こんなの………
こんなの ないよ………
「よしよし」って修ちゃんは私の背中を撫でて
「オレの前なら、いくらでも泣いていいから」
優しい優しい声で
「オレがキッズの哀しいの全部全部受けとめるから」
「うっ……ぐ……うぇぇ……」
「だから、藤代はもうやめな」
私の涙を受けとめる
その広い胸も
背中を撫でてくれる
その大きな手のひらも
全て全て優しく
哀しみを委ねてしまえば
楽になれる気がしてた
修ちゃんの行動全てが
私の藤代先生への想いを
通行止めにしていった――――――――――
その夜、修ちゃんの腕の中
たくさん たくさん泣いて
私は自分の胸の中で
恋を終わりにした