Strawberry on the shortcakes



それにしたって


修ちゃんはないよ~



――――ガラッ


勢いよく教室のドアを開けて
担任の先生が入って来て



「こりゃ、席につけぃ~」



その かなり間の抜けた言葉で


それでも一斉に席につく



先生のつまらない話が右の耳から左の耳に抜けて行くと



制服のポケットで
ケータイが光る



………紗智からメールだ



》マジで宇佐美先輩とは
 何もないの?

》絆は柊ちゃんが好きだと
 思ってた


》でも絶対に柊ちゃんより
 宇佐美先輩の方がいい


》柊ちゃんがネックなら
 忘れて宇佐美先輩にしな?


》宇佐美先輩は絆が好きだよ
 私の勘に間違いはない(o~-')b





修ちゃんが私を?


んな バカな


私たちは ただの従兄弟だよ…




》藤代先生のことは諦めるよ
 だって私は生徒だし
 先生の迷惑になるし
 それ以前に先生は私のこと
 眼中にないし(T^T)



》修ちゃんはホントに
 従兄弟ってだけで
 そういう対象じゃないから




    送信っ…と



すると すぐに返ってきて



》そうか
 諦めたなら、良かった


だって



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