Strawberry on the shortcakes



今朝は また『柊ちゃん』の夢を見て目が覚めた



『柊ちゃん』こと 若い藤代先生にジャムのフタを開けてもらって


カレーの隠し味に
ジャムを入れる夢



………カレーにジャムってアリなのかな?



今度 作ってみようかな?



そんなことを考えながら、鏡見て髪を整え、壁の時計を見上げると


いつもの時間


ピンポ~ン


「キッズ~!学校行くぞ~」


修ちゃんのお迎えだ


早足で玄関に向かいドアを開け


「はいはい。おはよう修ちゃん」


と、いつも通りの挨拶を



「学校帰りカラオケ行かね?」


「でも学祭の準備あるよ?」


そんなことを話しながら


通り過ぎた先生の部屋の前



………先生は
もう学校行ったよね

   きゅん………

痛いくらい
胸が締め付けられた時、

修ちゃんが
スゴく自然に私の手を握る



見上げると
優しい修ちゃんの笑顔があった



修ちゃんと手を繋ぎ歩く
バス停までの道



秋の乾いた風に吹かれて



先生のこと


胸の奥に押し込める


叶わない想いに


相手の迷惑になる想いに


何の意味も 持たない



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