Strawberry on the shortcakes



え?先生?



そのまま ぐらりと前のめりに倒れてきたから



「先生!」


ドサッ

とっさに両腕広げて
先生を抱き留める



………先生の身体
スゴく熱い



私の肩に顔を埋めた先生が


ぎゅう……って
きつく背中に腕を回して



      ドキッ


せ、先生?


玄関先で先生に抱きしめられる

あり得ない ものすごい

シチュエーションに

くらくら めまいがした時



先生は私の耳もと


優しくささやいた



「おかえり。
遅かったねぇ、結」って



…………ゆい?



ねぇ、先生 それって何?


そう口を開きかけたら



「はぁ―――――」って


大きく息を吐き
先生は力を抜いて
ググッと肩に重みがかかる



……このままだと
二人で倒れちゃうよ……



「先生!
とりあえず、家に入ろう?」


私はそう声をかけ


多分、意識がもうろうとしてる先生を抱えて


部屋に入った




< 166 / 283 >

この作品をシェア

pagetop