Strawberry on the shortcakes



そばにいてくれた
優しい人の気持ち?


唇噛んで
立ち尽くす修ちゃんを見てから


先生の目を見上げる


修ちゃんを怖く感じてるのがわかったんだろう



先生は笑って うなずいた
「大丈夫だよ
彼は後悔してるから」って






修ちゃんと先生の部屋を出て


私の部屋に帰る



リビングに入ると


修ちゃんが
ドサッとソファーに座り


身体の中の空気
全部 出しちゃうみたいな
深い深いため息をついて
頭を抱えた




それでも気になるのは先生で


リビングの壁
先生の部屋の方を見つめる




修ちゃんに近づけなくて
私は彼の後ろ
リビングの入り口に立っていた




「絆………」


キッズではなく絆と私を呼んだ



「修ちゃん…
なんで先生の部屋に?」


時計を見上げると
まだ2時
学校は終わっていない



「休み時間…お前のとこ行ったら紗智ちゃんが早退したって」


低い声を震わせて


「藤代…休みだし………
嫌な予感して
だけどお前ケータイ切ってるし」



あ、病院 行ったから……
ポケットから出して
電源を入れると


着信20件
メール15件



紗智からのメール1件以外は
全部 修ちゃん




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