Strawberry on the shortcakes



目隠しされたまま先生は



「……キミを

絆を結に重ねてしまうのは、もちろん そうなんだけど


絆は まだ子供なんだ

オレみたいな年の離れた男を好きだと両親が聞いてみろ

とても哀しむと思うし


オレにもしも娘がいて

娘が絆みたいなことを言ったら

すごく反対するし、絶対に嫌だ

許さないよ」



「そんなこと……」


そんなことを
訊いてるんじゃないよ


でも先生はきっぱり


「キミはひとりでここまで育ったわけじゃない

周りのことを
切り離すことは出来ないよ」



その言葉には反論の余地は与えないとでも言うような



そんな強い意志をにじませてた




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