Strawberry on the shortcakes
ズルい、ズルい、ズルい
だけど、
どうしようもないくらい好きだ
「先生、
私が ただ先生の隣にずっといるってことは叶わないんだよね……?」
「ああ。キミにはキミを愛して守ってくれてる人達がいるから」
「………じゃあ、先生も……
先生だって同じだよ
先生は、そうやって
変わろうともせずに
結を亡くした時のまま
ずっと同じ場所に立ち尽くして
あなたは独りで思い出だけ大切にして、色んな物を目を閉じて見ようとしないけど」
「だから、絆にそんなこと わからないだろう?
それに
キミには関係ないじゃないか」
「わからないよ!
私は大切な人を亡くしたこともない。家族だっている
先生の哀しみ
全部はわからないよ
だけど、先生。
先生だって絶対にわかってない
そんな先生を見て
辛くなる人のこと
心配してる人のことを先生はわかってないよ!
先生だって独りじゃない
少なくとも私がいる
先生は
独りで生きてるつもりでも
……それは先生が周りから目を逸らしてるだけだよ
先生、本当は怖いんでしょう
変わって行くことが怖いんだよ」
「――――――……やめろっ!」