Strawberry on the shortcakes



のどの奥から絞り出すような苦しい叫び声を先生はあげた



「やめろ!やめてくれっ!
どうしてキミがそんなことを言うんだよ!

キミのその……………」


先生は言葉をつまらせて


とても弱気な声で言った


「その声で…そんなことを言わないでくれ……」



頼むよ と呟いた


先生のまつ毛が


目隠しをした
左の手のひらに触れて


くすぐったく感じたとたん



私の中で心が決壊して


感情が雪崩のように溢れた



もう解放してあげたかった




「先生、私じゃなくていい

私じゃなくていいから……

その手を握って
温めてくれる人を

そばにいてくれる人を
求めてください」




先生の目を隠した手を


そっと外して


その迷子のような


目と目が合った瞬間



気がついたら背伸びをして


先生の頬を両手で包み


唇を重ねていた



触れた唇は 一度 小さく震えて


だけど、先生は拒絶することも


かといって
受け入れるようでもなく


身動ぎ1つせず立ち尽くしてた





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