Strawberry on the shortcakes
12月も半ばを過ぎ
冬休みまで もう少しな時に
ドイツの両親から贈り物が届く
リビングのじゅうたんに座り込み、包みを慎重に開くと
小さな箱が2つ
1つはクローバーのチャームがついたシルバーのネックレスと
もう1つは、それと合わせたようにクローバーの下でチェーンが揺れるフリンジのピアスだった
クリスマスプレゼントと
バースデープレゼントだ
私の誕生日は12月26日だから
子供の頃からプレゼントはいつもフライングだった
楽しみを後にとっておけない私のお母さんは
クリスマスソングが
街中に溢れ出すと
毎日、毎日、夕食の際に欲しい物を聞いてきて
私が2つ答えると
その翌日の帰宅時には部屋にプレゼントが置かれてて
おかげでクリスマスやバースデー当日は少し物足りない事になる
「だって絆の喜ぶ顔が早く見たいんだもん」と
少女のように微笑む
お母さんのおかげで
私は一度もサンタクロースを信じた事がない