Strawberry on the shortcakes




バスに乗り、少し遠いけど
市内で一番大きなホームセンターへ行くことにした



そこの方が、ペット用品もいろんな種類があるから




新生活のスタート時期ってのも あり ホームセンターは混雑していた。




店の中は軽快な音楽と
〔新生活のスタートは
〇〇ホームセンターで〕
綺麗な声のアナウンスが響く




ペット用品コーナーで
藤くんのおやつを2種類選び



レジへ向かう途中



あ、赤いペン。
もうインク切れたんだ
新しいの ついでに買って行こ



急に思いだし、周りを確かめず
クルッと通路を右に曲がった時



    ドンッ!




思いきり、人とぶつかって



あたた、鼻ぶつけた


痛い鼻を押さえながら


「す、すみません」


ぶつかった人を見上げると





―――――――――嘘だ





混雑した人の騒音も


店内の音楽も



全てが止まる





夢だ。これは夢なんだ。



だって、そこに立ってるのは



「…………ふ、藤代先生…」




私と同じように先生も呆然と
そこに立ち尽くしてた




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