Strawberry on the shortcakes




ヤバい、ヤバい、ヤバい~



「むきぃぃ―――――――」



私は叫んでベッドにダイブした



―――――――ポスン



うつぶせで枕に顔を埋めて



―――――山本


―――――また明日



先生の声が笑顔がぁぁぁぁ



「~~~~~~~~っ///」


ポス、ポス、ポス


ベッドをグーで何度も叩いて


バタバタバタバタバタバタ


足をスイマーばりにばたつかせた





しばらく暴れると



「はぁ、はぁ、はぁ」



息が切れて 身体を起こしベッドの上 正座した



先生の部屋がある方の壁を見つめる



あの壁の向こうに先生が………



やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~



どうしよっ
平常心じゃいられないっ



あの壁の向こう



先生は1人でいる




私はベッドから降りて



そっと壁に手をつけ
おでこをつけた



15年間
たった1人で奥さんを想い続ける先生



私なんかが割り込めるはずない



望みなんてない



それでも



私は気づいてしまった



先生が好きだって



ねぇ、先生



奥さんに勝とうなんて思わないから



だから



先生が哀しい顔した時



ただ そばに いられる存在に



私はなりたいよ



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