Strawberry on the shortcakes
―――――――――バタン
玄関のドアを閉めて
そのままズルズルと座り込む
…………今、本当はなんて言おうとした?オレ
――――山本
――――また明日
あの子にはそう言ったけど
本当は違う事を思ってた
隣の部屋のドアを開けるキミに
………本当は……
『結』
『結、違うよ』
『キミが帰る家はこっちだよ』
「―――――――っっ
あぁ――――――――っっ
もうっ!バッカじゃねぇのっ!」
バッと立ち上がって
ガツッ
玄関の壁をおもいっきり殴った
拳がジンジンして
少し落ち着く
「バカじゃない?オレ……」
ポツリと呟いてから
靴を脱いで
リビングへ入った