Strawberry on the shortcakes
チャイムが鳴って
教室に入って来たのは佐竹と
――――――――――藤代先生
ドクン
先生の顔を見て心臓が飛び跳ねる
無駄な抵抗な男子がひいた教室のカーテンを佐竹が全部開けて
眩しい日差しが教室を照らす
席に座る私達を佐竹はモノサシを
パシッ パシッ
手のひらで叩きながら
嫌な目付きで見た
藤代先生は無表情でバインダーとボールペンを持って
佐竹の後ろについてた
佐竹がユリの隣で止まって
サラッとユリの髪を一筋掴み
「なんだ、この髪は」と眉をしかめた
「……地毛ですけど」
ユリが唇噛みしめてから呟くと
「んー」と 唸りながら佐竹はイヤらしい目付きして
何度もユリの髪に触れた
――――――ヘンタイ教師
そう思った時に
「佐竹先生!」
藤代先生が低い声で言って
「次、行ってください」
怖い目をして佐竹をにらんだ
少し 怯んだ佐竹は
悔しそうに顔を歪めて
ユリの席を離れた