Strawberry on the shortcakes



彼女になろーとか


告りたいとか


そんな事は考えられないよ、まだ



でも



他の女子生徒の中に埋もれて行くのは やっぱりイヤ



だって



......好きだから




他の子よりも先生に近い

そんな席に座りたいの








夕方6時
いつものお楽しみの時間



ソファーに座るテディベア達に



「応援しててね」



そう言ってから玄関に向かう私の手には財布と鍵が握られている




靴を履いて玄関にしゃがむ私は



恋する乙女ではなく


張り込み中の刑事みたい



頭の中で何度もイメトレ



①先生の足音が近づいたら
さりげなく家を出る


②偶然会った私にちょっぴり驚いた表情の先生に「こんばんは」と言う

※「お帰りなさい」と言えたら120点だな


③「どうしたの?」と訊かれたら
「夕食の買い物に」と微笑み ちゃんと自炊してますゼ★女子力アピール



④あわよくば「えらいな」と頭ナデナデくらい あるかもよ?

キャ――――――――///
って感じの完璧な作戦っ!



健闘を祈るよ、私



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