◇禁断恋愛◆
第一章
『聖夜っ!起きて、遅刻しちゃうよっ』


いつものように、日菜は遅刻寸前まで眠る俺を起こす


いつもと変わりない普通の朝――――――


「ん・・・もうちょっと・・・・・」


まだ眠ってたい俺は遅刻するとわかっていながらそう言う


『もぉ、聖夜!ホントに遅刻しちゃうよ』


日菜は、少し困ったようにそう言う


あぁ・・・しょうがないな


そんな風に言われたら起きずにいられないだろ?


「わかったよ・・・起きるから」


そう言って俺は起き上がる


『じゃ、私下で待ってるよ?』


そう言って日菜は部屋を出ていった


いつも、俺はこうやって理性がいつ飛ぶか恐れながら生活してる


いつ、日菜を傷つけるか・・・俺のこのおかしな想いでいつ泣かせてしまうのか


不安でしょうがない





俺以外の周りから見れば・・・・俺たちは普通の兄妹


日菜にとっても・・・・


だけど、俺だけは違う


もう何年も・・・普通の妹としてなんか思えない


好きなんだ・・・・・・・・


もう何年も俺は歪んだ恋愛感情で日菜を見てるんだ――――――・・・。
< 1 / 76 >

この作品をシェア

pagetop