◇禁断恋愛◆
コンコン


部屋のドアを叩く音がする


「・・・・日菜?」


俺はドアを開けてやった


『ぅん・・・眠れなくて・・・』


そう言って日菜は俺を見上げた


時計を見ると・・・ああ、まだ11時だった


「・・・じゃ、俺の部屋にいる?」


俺は日菜の耳元でそう言った


『え・・・ぅ、うん』


日菜は少し戸惑いながらもそう言った


「はは、大丈夫だよ、何もしないから」


『うん・・・っ』


日菜は俺のベッドに座った


『眠れないっていうか・・・一緒にいたかったから。聖夜、眠いよね、ごめんね?』


俯いて小さく日菜はそう言った


俺は、別にまだ眠くなかった


こんな時間にいつも眠れないし


「・・・いいよ・・・日菜が傍にいるなら、眠らないから」


起きてて、ずっと日菜といる


その方が、傍にいるって気になれるから
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