◇禁断恋愛◆
「日菜、今度どっか行こっか?」


俺は気付いたらそう言っていた


『ぇ?デート!?』


日菜は、嬉しそうにそう言った


「うん、でも誰も俺たちが双子だってわからない遠いところ」


そうでもしないと、一緒になんて歩けない


そうでもしないと・・・・誰かにバレてしまうから


その時・・・電話が鳴った


トゥルルルルル


『あっあたしが出てくるね』


そう言って日菜は電話を取りにいった


俺は一人部屋に残った


日菜はすぐ戻ってくるのに・・・少し寂しいなんて


変だよな、俺・・・・・・・


日菜はまた部屋に戻ってきた


『お父さんとお母さん、仕事で帰れなくなったって。』


「そっか・・・。」


帰って来ないんだ


その方がいい


「日菜、もう寝る?」


『うんっ』


俺は日菜を抱いて寝た


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